CAD・3次元CADの比較検証
2020年10月2日建築に関するソフトは多々ありますが、図面を作成するCADや3次元性CADの性能を比較して特徴を整理したいと思います。
CADは[Computer Assisted Design]の略称で図面をPC上で2次元で描くソフト、BIMは[Building Information Modeling]の略称で建物の設計の枠を超えコスト計算や施工計画なども総合的に管理するシステムのことで3次元CADなどが用いられます。
今回はこれらのソフトを取り上げます。
【CAD】
【3次元CAD】
- ⚫︎Revit
- ⚫︎Archicad
- ⚫︎GLOOBE
【jw- cad】
メリット
jw- cadの1番のメリットはフリーソフトであることです。他のCADは高価なものが多い中、タダというのは魅力的です。また、ユーザーの多さからネット上にあがっている情報量の多さも特徴です。
デメリット
機能の面で、AutoCADに劣るところはありますが多少あります。ただ、操作性という点ではjw- cadの方が使いやすいという人もいます。(拡大縮小の仕方などAutoCADとは大きく操作が異なるところがあります。)
【AutoCAD】
メリット
AutoCADはとても汎用性の高いCADソフトで、建築だけではなく、土木や機械の製図でも用いられます。機能も十分揃っており、ユーザー数も多く情報も調べるとたくさん出てきます。また、3次元にも対応してます。
デメリット
jw- cadが無料なソフトであるのに対してAuto cadは有料ソフトで1年間で169560円かかります。(期間限定で4月20日までは127170円です!)ただ、他の有料ソフトに比べれば比較的安めの価格設定です。
また、Macには日本語版が対応しておらず、英語のみとなっています。その点もパソコン選びの際にも気をつけてください。
【AutoCAD LT】
メリット
AutoCAD LTはAutoCADの廉価版で価格は1年間で45360円ととても安いです。
デメリット
廉価版ということで機能は絞られ2次元中心のソフトです。ただ、AutoCADの機能が優れているためAutoCAD LTで十分よいという人もいるかとおもいます。
AutoCadと同じくMacに日本語版は対応していないです。
【Vector Works】
メリット
1番の良いところは操作が直感的であるところです。操作性に関しては人それぞれ相性がありますが、線を引く感覚が他ソフトより直感てきです。元々Macのソフトであるためデザイナーに利用者が多く、現在はWindowsにも対応してます。
デメリット
AutoCadに比べ互換性が低いことがデメリットとしてあげられます。また、シェアもAutoCadと比べると低いです。
【Revit】
メリット
初めから3次元でデータを作るので平面・立面・断面が連動するのが特徴です。
3D化してあるので一目で建物の全体を捉えることができます。AutoCADと同じオートデスクの製品でありシェアが高いのもメリットです。
デメリット
2次元CADに比べそれなりの知識が必要となります。ただ、これからBIMが普及していくなかで情報は多く出回るとは思います。
【Archicad】
メリット
Revitと同じように3次元CADです。使い勝手が良く初心者でも使っていくうちに基本的な操作はマスターできると思います。シェアは高くこれからもシェアは上がっていくと思われます。
win/mac共に対応してます。
デメリット
価格は72万円と高価ですが、機能の充実からしたら納得の値段です。Archicad soloという廉価版は30万円以下で購入できます。
使用するパソコンにはそれなりのスペックの高さが求められます。
【GLOOBE】
メリット
日本初の国産BIMソフトとして知られるBIMです。日本の法律に対応していることが大きな強みで他ソフトの違いになります。価格も年14万円と比較的安いです。
デメリット
情報が少なく、学生版がないというところがデメリットとしてあげられます。(Vector worksとGLOOBE以外学生版が存在
します。)
長々とソフトの紹介をしてきましたが、個人的にはAutoCADやArchicadがおすすめです。
ソフトを選ぶ基準として操作性・価格・情報量がありますがこの2ソフトはどれをとっても優れていると思います。
まずは学生版や体験版を利用してみてください。